笑芸人 vol.4 (白夜ムック Vol. 92)

『コミックソング大全』という表紙のジャックに目を引かれ購入したものの実はメインの特集はイラストでデカデカと下卑た似顔が載っている中央のバクモンの方。巻頭特集はオイラの大嫌いな高田文夫と太田光が対談してるという。そうと知ってりゃ買わなかったに(笑)。で、コミックソング大全とやらが期待通りのデキなら溜飲も下がるとゆーものだったが、こちらの方は何とも掘り下げも浅くザックリ沿革と概要をなぞるに留まったという印象でとても「お笑い」のプロ、インサイダーが責任編集の冠を掲げて世に問えるレベルとも思えない。まぁ、一応特集は全ページ四色カラーで主な芸人吹き込みによるレコードジャケット写真を掲載しており、ビジュアル面での資料価値は高いものの、其々の音版にどの様な曲が収録されていたか、といったディスコグラフィー、作詞作曲者ひいては編曲者のデータなども一切合財欠落しているのだ。それともうひとつ面白いと思ったものでは、オリコンランキングによるコミックソング売上げベスト10、ならぬ25まで範囲を広げランキングを発表しているのである。ところがこれがどーゆー訳か肝心要の枚数のデータが一切記載されていない(笑)!!チャートアクションだけを示されても何のデータにもなりゃしないよ。それに『コミックソング』括りの線引きも曖昧で６位に美空ひばりの「ロカビリー剣法」」が入っていたり(うちの母ちゃんなら知ってるかなぁ)、７位にはアキラコバヤシの「赤いトラクター」がランクイン！奇しくもこの二曲、どちらも作曲が同じ米山正夫である。タイムボカンで有名、いや亜空大作戦スラングル(御存知か)などの国際映画社系キワモノアニメでおなじみ(笑)、山本正之は「燃えろドラゴンズ」、ではなく鶴光の「うぐいすだにミュージックホール」の方で９位にランクイン。なんか当時はピンキラ並の大ヒットをカッ飛ばしていた様なイメージのあったフォークル「かえってきたヨッパライ」、惜しくも10位留まり。他にもクレイジーのジャケ写コレクションなどもあり、まぁ巻頭特集が気に食わないのを差し引いても(笑)充分釣りは来る内容じゃないですかね。