センター試験44点から81点に上がった僕の生物ⅠA勉強カード

「センター試験」で高得点を取る勉強法は、今まで数多くの参考書で紹介され、予備校等で研究され続けてきた。しかし、この本は「なぜ勉強ができないのか」「頭の悪い人間はどのように考え、失敗しているのか」という斬新な切り口からセンター生物を分析している。受験生が自ら作ったものであるので多少荒削りで見栄えが悪い点はあるのだが、その点を考慮しても他書にはないオリジナリティが光る良書であることには違いがない。「なぜ生徒が理解できないのかわからない」といった悩みを抱えている教育者には一読の価値があるだろう。受験生も本書を分析し、改良点を探すことで81点以上を狙っていくといった使い方をしても面白いかもしれない。また、生徒の多様性を軽視する受験業界に一石を投じる前衛文学的な、挑戦的な作品であるとも捉えることができ、非常に幅広い活用法がある良書であると感じた。