数理物理学の方法 上 (数学クラシックス)

有名なヒルベルトの数理物理学が新訳で登場。東京図書のとは違うのだよ。内容については今更語るまでもなかろう。今日の数理物理学や数理科学の礎を築いた書といってもよい。とはいえ純粋数学の古典となると入手困難なものが多いのが痛いところだ。本書も例に洩れず英語版は改訂されてるものの高いし、日本語版は絶版で底本も古く高騰しているし、ドイツ語の初版は無料で読めるが古い、ということでなかなか読みづらい環境にあったのだが、ようやく新訳で登場したかという感だ。しかもこのシリーズに入れてくるとは。さすがにブルバキは全巻入れるのは難しいだろうが、ヒルベルトぐらいならたしかにいけるわな。しかもよくこのサイズで。余談だがデュドネあたりもいれてほしいが、全訳となると巻数が多すぎるし新訳となるとねえ・・・。というわけで既に日本語版を読んだことがあるとか、読もうと思っていたとかいう人にもおすすめです。