NO BOOK NO LIFE 僕たちに幸せをくれた307冊の本

本の帯に、全30項目に、本のプロである書店員さんが本気で答えたとあります。少し意気込みしすぎではないかなという感もしないではありませんが・・・・・本書の内容を端的に言えば、要するところ、書店員さんによるブック・ガイドということです。本書の前書きによると、およそ1年間かけて、全国の書店員さんに、直接、手紙、TEL,FAX、等で取材、アンケートをお願いし、まとめあげられた本のようです。この世の中、あまたブック・ガイドは存在しますが、本書は、書店員さんによるブック・ガイドというところがユニークです。以下、私的感情になりますが、私はこの手の本が大好きです。というのは、他人がどんな本を選択しているか、非常に興味がありますし、時折、素晴らしい未読の本との邂逅があるからです。本書では、30項目を見てみると、かなり限定的なスチュエーションのものが多いような気がします。最後に私が読んでみたいなと思った本は、リカ（五十嵐貴久）、二分間の冒険（岡田淳）、沈黙（村上春樹）・・・ノーベル賞残念でした！、ぼくは勉強ができない（山田詠美）、デッド・エンドの思い出（よしもとばなな）、泣きながら、呼んだ人（加藤元）・・・・・・多分、本好きの人ならば、まだこんなもの読んでないのか、と思われるようなものだと思いますが・・・・・・そして、私の推薦書は「紙葉の家」・・・色んな仕掛けがあります。出版当時からかなり話題になっていて、多分、再版はないだろうといわれていました。やはり、現在絶版だそうです・・・・・・・